大英伝奇アクション第2弾『黒博物館 ゴーストアンドレディ』を紹介! ※微ネタバレ注意※

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

完結済みマンガ紹介

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は、前回ご紹介した『黒博物館 スプリンガルド』に続く、藤田和日郎先生「黒博物館」シリーズ第2弾『黒博物館 ゴーストアンドレディ』をご紹介します!

作品について

概要

項目 内容
作者 藤田和日郎(『うしおととら』『からくりサーカス』)
掲載誌 『モーニング』(講談社)
レーベル モーニングKC
巻数 全2巻(上・下)
シリーズ 「黒博物館」シリーズ第2作(第1作は『スプリンガルド』)

『黒博物館 ゴーストアンドレディ』は、前作『スプリンガルド』に続く「黒博物館」シリーズの第2弾です。全2巻というコンパクトな巻数でありながら、実在の偉人の人生を大胆にフィクションへ落とし込んだ、シリーズ屈指の完成度と評されている作品です。

なんとあの劇団四季にてミュージカル化もしています!
私も実はミュージカルをみて大感動からの本作を読んだ身分でして…

あらすじ

舞台は、ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」ーー。

館内には”かち合い弾”と呼ばれる、二発の銃弾が衝突したまま固まったという奇妙な展示品が収められています。ある日、その”かち合い弾”を見せてほしいと一人の老人が黒博物館を訪れたことから、黒衣の学芸員は、歴史的な大事件の裏で繰り広げられていたある物語を知ることになります。それは、誰もが知る「あの偉人」と、もう一人の”ゴースト”が、歴史の陰で繰り広げた不思議な冒険と戦いの記録でした。

★(実際に読んで感じた、あらすじだけでは伝わらない導入部分の引き込まれ方を書いてみてください)

『黒博物館 ゴーストアンドレディ』の魅力について

ナイチンゲールという実在の偉人を軸にした構成

本作最大の特徴は、「クリミアの天使」として知られる看護師ナイチンゲールの半生をモチーフにしている点です。教科書で習うような偉人としてのナイチンゲール像だけでなく、戦地での看護の実態や、改革を阻む複雑な利権・制度の壁といった、生々しい側面にまで踏み込んで描かれています。

史実の流れと当時の時代背景を大きく反映した”リアリティ”と、ゴーストや人の悪意の具現化<生霊>などの”ファンタジー”。それぞれ両極端の要素をうまく組み合わせることで、ナイチンゲールの存在そのものが「看護の精神」たらしめる所以を読者に強く訴えかけています。

史実の重さとフィクションの熱量が掛け合わされることで、単なる偉人伝ではない、藤田和日郎ならではの人間ドラマに仕上がっているのが本作の大きな魅力です。

藤田和日郎ならではの熱いキャラクター描写

『スプリンガルド』の記事でも語りましたが、『うしおととら』『からくりサーカス』でおなじみの、感情がぶつかり合うような熱いキャラクター描写は本作でも健在です。

本作には「生霊」という独自の設定が登場します。人が誰かに悪意や嫉妬を抱いたとき、その頭上に化物のような姿の生霊が生まれ、互いの生霊同士がぶつかり合うことで、相手の心をへし折ろうとする――というものです。ほとんどの人間はその存在に気づきませんが、ナイチンゲール(作中では「フロー」の愛称で呼ばれます)は、この生霊が見えてしまう数少ない一人として描かれます。

そんな彼女を陰から支えるのが、決闘代理人だったという過去を持つ幽霊「灰色の服の男」(通称グレイ)です。フローの前に立ちはだかる者の生霊を、姿の見えないグレイが代わりに打ち倒していくことで、彼女は看護制度の改革という孤独な戦いを進めていくことができる。姿の見える者と見えない者、生きている者と死んでいる者という非対称な関係でありながら、互いに支え合っていく2人の距離の縮まり方は、本作屈指の読みどころです。
「絶望したときに殺す」当初の約束になぞらえながらも、フローとグレイのお互いを思う感情は冒頭と終盤ではまるっきり異なります。互いの存在が絶望を希望に変える…そんな矛盾を抱えながらの進行に心を打たれました。

一方で、フローの改革を阻む側の人物として描かれるジョン・ホールのような存在は、単純な悪役として片付けられていないのも本作の巧みなところです。それぞれの立場・正義がぶつかり合うことで、「敵」もまた血の通った人間として浮かび上がってくる。
グレイとデオンの関係も個人的にはすごく好きです!生きているときの仇には違いないものの復讐心を大きく上回る感情で決闘するグレイに大きく心を動かされます。2人の決着に交わした会話はまるで命のやり取りの直後とは思えません…。不思議な絆をここにも感じます。

全2巻という短さの中に、生霊という独自の戦闘設定、史実に基づいた重厚な人間ドラマ、そして藤田和日郎らしい熱いキャラクター同士のぶつかり合いがぎゅっと凝縮されており、非常に読み応えのある一作に仕上がっています。

こんな人におすすめ

  • 前作『スプリンガルド』を読んで「黒博物館」シリーズにハマった方
  • 実在の偉人を題材にした歴史フィクションが好きな方
  • 『うしおととら』『からくりサーカス』など藤田和日郎作品のファン
  • 怪奇・ミステリー要素のある少年漫画・青年漫画が好きな方
  • ミュージカル『ゴースト&レディ』をご存じの方

よくある質問(FAQ)

Q. 『黒博物館 ゴーストアンドレディ』は何巻まで出ていますか?
A. 上・下の全2巻で完結しています。

Q. 前作『スプリンガルド』を読んでいなくても楽しめますか?
A. 本作単体でも楽しめる構成になっていますが、「黒博物館」という舞台設定や学芸員というキャラクターは前作から続くものなので、順番に読むとより世界観を楽しめます。

Q. 実在の人物が登場しますか?
A. はい。看護師として知られるナイチンゲールをはじめ、史実をベースにした人物や出来事が物語に織り込まれています。

まとめ

圧巻の一言。タイミングがあった人はミュージカルと本作どちらもご覧いただくことを強くオススメします。

藤田先生の圧倒的画力&表現力、ミュージカルのキャストさんたちによる演技力&歌唱力が脳内で掛け合わさり、凄まじい感動を覚えました。

史実の重みと藤田和日郎らしい熱量が掛け合わさった、「黒博物館」シリーズの中でも特に読み応えのある一作です。

前作『スプリンガルド』とあわせて、ぜひご一読ください!


↓こちらから『黒博物館 スプリンガルド』の紹介記事もどうぞ!

大英帝国伝奇活劇!『黒博物館 スプリンガルド』を紹介!!! ※微ネタバレ注意※
『黒博物館 スプリンガルド』のあらすじ・見どころを紹介。バネ足ジャック伝説を題材にした藤田和日郎の全1巻完結作。史実と怪奇ミステリーが好きな方、藤田和日郎ファンにおすすめの一冊です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました