こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。
今回は、『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎先生が手掛ける大英帝国伝奇アクション『黒博物館 スプリンガルド』を紹介します!
作品について
概要
『黒博物館 スプリンガルド』は『モーニング』(講談社)にて連載された藤田和日郎先生による短編〜中編漫画シリーズ「黒博物館」の第一部です。全1巻で完結しています。
あらすじ
舞台は19世紀・ヴィクトリア朝初期のロンドン。若い女性ばかりを狙った連続殺人事件が起こり、犯行現場では笑い声を残して飛び去る謎の人影が目撃されていました。数年前に街で噂となった怪人「バネ足ジャック」が、殺人鬼となって帰ってきたのか――。事件を追うロンドン警視庁の警部は、ある貴族の屋敷へと向かうことになります。
『黒博物館 スプリンガルド』の魅力について
史実と怪奇伝説が交差するミステリー構成
本作は、19世紀イギリスで実際に語られていた都市伝説「スプリングヒールド・ジャック(バネ足ジャック)」をモチーフにしています。
ストーリー構成を史実と大きく外さない分、キャラクターの心理描写や表情が際立てて描いているように感じられ、史実の裏側を覗き見れたような感覚を読者に与えてくれます。
絶妙になにも上手くいかない…。読者がいろんなキャラクターに感情移入し、よりリアリティを感じさせます。
実在の伝説を下敷きにすることで、フィクションでありながらもどこか実話めいた不気味さ、リアリティが生まれているのが本作の大きな魅力です。
藤田和日郎ならではの熱量あるキャラクター描写
『うしおととら』『からくりサーカス』でおなじみの、感情がぶつかり合うような熱いキャラクター描写は本作でも健在です。
特に、自由奔放や横柄に振舞いながらも優しさと愛に振り回されるウォルターに、熱血で正義感溢れるジェイムズ警部。
彼らの会話や駆け引きにも、それぞれの信念や情熱、そして次第に見え隠れする絆…
短い巻数の中にもしっかりとドラマが凝縮されており、読み応えのある一冊に仕上がっています。
藤田和日郎ならではの躍動感あふれるアクション作画
『うしおととら』『からくりサーカス』でも見せてきた、迫力とスピード感を兼ね備えた戦闘シーンの描写力は本作でも遺憾なく発揮されています。バネ足ジャックの怪人としての跳躍力・不気味さを、コマ運びと構図だけで読者に体感させる筆致は圧巻の一言です。
特に見せ場であるバネ足ジャックのアクションシーンでは大ゴマやコマを突き破るような表現が多用され、目の前に現れた危機感や緊張感、恐ろしさや迫力が読者に叩きつけられます。
派手さだけでなく、キャラクターの感情の昂ぶりとアクションが連動して描かれているため、単なる見せ場ではなく物語の熱量そのものを押し上げる演出になっているのも藤田作品らしいポイントです。
まとめ
恐怖、愛情、友情、失意…。キャラクターたちの様々な心情の移り変わりが藤田先生の圧巻の表現力と相まって深い感動に包まれました。
怪奇と歴史ミステリーが好きな方はもちろん、藤田和日郎作品のファンにもぜひ手に取ってほしい一冊です!
ぜひご一読ください!!


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