こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。
今回は、10月13日(月)に発売された週刊少年ジャンプ第46号に掲載された観察系青春コメディ読切『ウラのレポート』の感想・レビューです!
作品について
概要
『ウラのレポート』は週刊少年ジャンプにて2025年第46号に掲載された読切マンガです。
作者は『左門くんはサモナー』『超巡!超条先輩』の沼駿先生です!!
あらすじ
平凡な男子高校生をしている吉備津(きびつ)は、怪物からこの国を守るエージェントであり、クラスメイトの鬼の末裔である女子高校生・ウラを監視しその危険度を査定する任務に就いていた--。
鬼の力の片鱗をみせながら明るく自由奔放に学校生活を謳歌する監査対象だったが、”観察”を続けるうち、彼女の優しさや寂しさを目の当たりにし…!!
『ウラのレポート』の感想・レビュー
キャラクター設定と関係性の巧みさ
吉備津という“普通”の男子高校生を主人公に据え、その視点から“陽キャ鬼娘”ウラを見ていくという構造がまず興味深いですね!
ウラの明るさと強さの裏にある何かを吉備津が静かに見ていくことで、普通×非日常というコントラストが読者にも伝わりやすく設定されています✨
観察されるウラ、観察する吉備津という立場が、単なるラブコメ以上の距離感と緊張感を生んでおり、“普通”の読者が“異質”と向き合う感覚を追体験できる点で魅力的です!
「普通の高校生を演じるエージェント」×「鬼の末裔である女子高校生」という正反対の二人が徐々に交わっていく様子も非常に見ごたえがありますね!
演出・テンポ・構図のバランス
48ページという読切枠で、導入・関係構築・クライマックスまでスムーズに展開されており、テンポ感が非常に良好に感じますっ!
特に、吉備津がウラの言動を“レポート”のように観察するシーンが入ることで、読み手にも「見る/見られる」の視線の入れ替わりが意識される演出があります。コマ割りや表情の使い方、背景の余白による心理的な間の取り方も高水準で、「学園もの+異種キャラ設定」の利点を上手く活かしていると言えます😁
今後の展開・連載化への可能性
沼駿先生の作品らしく、キャラクターの動き・シチュエーションの設定ともに“連載化を想定した余地”を感じさせる作りになっています。
ウラの日常が次々と明かされていく展開や、鬼の力のせいで事故や事件に巻き込まれてしまうパターン、監査結果がなかなか出ないことによる他エージェントの派遣etc…
今後の展開もいろいろ予感させてくれる読切となっております…!!
まとめ
日常と異能、観察と共感。その境界線を静かに踏み越えていく二人の物語…。
『ウラのレポート』は、「見つめること」から始まる青春ドラマとして、沼駿先生の新たな代表読切になりうる一作となっております!
ぜひご一読ください!!



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