お祭り×除霊バトル読切『宴録』の感想・レビュー!! ※微ネタバレ注意※

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読切マンガレビュー

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は、6月23日(月)に発売された週刊少年ジャンプ第30号に掲載されたお祭り×除霊バトル読切『宴録』の感想・レビューです!

 

作品について

概要

『​宴録』は週刊少年ジャンプにて2025年第30号に掲載された読切マンガです。

ジャンプ・ショート・フロンティアとして15ページ読切​作品として掲載されました!

作者は八戸将(はちのへしょう)先生です!!

 

あらすじ

「悪霊は本当にいました…」

肝試しで廃神社に来て大量の悪霊に追われるれい子を助けたのは、悪霊祓い・宴之助と…お祭り部隊!?

ヒーローのように現れた早々、「バチがあたるぜ!バチだけに!!」…盛大にスベる宴之助。

次々に迫りくる悪霊を祓いきることができるのか!?そしてお祭り部隊の役割やいかに…!?

 

『​宴録』の感想・レビュー

“祭り”と“祓い”が融合する異色の構成美

『宴録』最大の魅力は、神事としての“祓い”という題材に、「祭り」と「ギャグ」という陽性のエネルギーを持ち込んだ発想力です!!

祓いといえば、重く厳かで静寂な儀式が多く描かれがちですが、本作では祭囃子が鳴り響き、夜店の光がきらめく中で宴之助が大躍進😁

そこにギャグ、ダジャレ、観客の笑いという異質な要素が加わることで、除霊行為が“祝祭”のように彩られる…。この異質な要素の“かけ合わせ”こそが、本作の最も独創的な点となっております!!

「除霊=怖い」という図式をひっくり返し、笑いの力で悪霊すらも包み込んでいくような優しい視座があり、読後には温かさすら残ります☺️

笑いと祓いは共に“心を浄化する”という共通点があるのでは?という問いかけを含んだ作りでもあり、シンプルな娯楽の中に哲学的含みを潜ませている点も素晴らしいですね!!

 

読切だからこそ成立した、密度とテンポの黄金比

15ページという制限がある中で、キャラクターの立て方、状況設定、バトルの流れ、そしてギャグのオチに至るまで、まったく“間延び”を感じさせません!

これは非常に高い構成力とテンポ感の賜物となってます✨

特に「導入のスピーディさ」と「見せ場の集中」は秀逸で、読者を一瞬で作品世界に引き込み、展開の緩急で一気にラストまで駆け抜ける!加えて、祭囃子のリズムや観客の反応が合間に差し込まれ、視覚と聴覚を刺激するような演出が漫画表現として非常に巧みですよね!

 

キャラの佇まいと画面設計の巧みさが“絵”として強い

キャラクターデザインも非常に秀逸で魅力的です!!

主人公・宴之助のデザインは、少し影のある式神的な神秘性と、軽妙なパフォーマーとしての陽気さの両面を持っており、そのギャップが非常に魅力的に描かれています!😚

笑顔と真顔、祭りの騒がしさと一瞬の静寂、そのバランス感覚が視覚的にも読者に伝わりやすい!セリフの間合いも演出の一部として機能していて、見開きの“爆発力”と、その後の余白の使い方が抜群にうまいです!!

モブや背景も手抜きがなく、わずか数コマで“祭りの空気”を視覚的に立ち上げていることも素晴らしい!!

 

まとめ

読切というフォーマットの中で、“お祭り騒ぎ”と“除霊”を真正面からぶつけた異端作!

その異端性を、キャラクター、演出、ビジュアル、テンポ、すべての面で洗練された完成度に落とし込んだ手腕は、非常に素晴らしいです!

「奇抜なコンセプト×職人技の構成力」により、読後感は軽やかでありながら、しっかりと記憶に残る――そんな密度の高い読切体験となっております!

ぜひご一読ください!!

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