和風因習サスペンス読切『ルーツ55』の感想・レビュー!! ※微ネタバレ注意※

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読切マンガレビュー

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は、7月21日(月)に発売された週刊少年ジャンプ第34号に掲載された伝説の天狗をめぐる和風因習サスペンス読切『ルーツ55』の感想・レビューです!

 

作品について

概要

『​ルーツ55』は週刊少年ジャンプにて2025年第34号に掲載された読切マンガです。

ジャンプ・ショート・フロンティアとして15ページ読切​作品として掲載されました!

作者は今 厳(こん ごん)先生!昨年に手塚賞準入選してからも急成長って感じですね!!

 

あらすじ

”天狗”…なんでもその血を飲むと「永遠の命」が手に入るとか--。

日本南部のある離島。そこには昔から「天ノ宮に入ってはいけない。天狗の呪いをもらうぞ。」との言い伝えがあった。実際に天狗を探しに来た余所者は奇怪な死を遂げている…。

そこへ天狗を探しに来たという旅の僧・タヂマ。母を助けるため天狗に愛に行こうとする少女・キリとともに禁域とされている天ノ宮に向かっていく…。

はたして天狗は救済の神か、化け物か--。そしてタヂマの目的とな一体何なのか…!?

 

『​ルーツ55』の感想・レビュー

和風伝奇×因習の重厚な世界観

読切ながら、天狗伝説や村の因習を丁寧に描写し、空気感と背景の説得力を確立を確立しております!

天狗伝説のみならず、それに対する島民の異常な信仰心や執着が、まるで実在するような“リアルな異界”を感じさせてくれます!

本当に怖いのは天狗か?神か?…はたまた人間か?

 

ビジュアルと演出の緻密さ

作者・今厳先生の画風は、陰影・コマ構成・場面切り替えのリズム感に優れ、読切ながら「一枚一枚印象に残る」構図が多く、読者の没入を強く促します!!

特に地下施設での展開や異形の死体、天狗の表情などは、静止した絵の中に生々しい生気や狂気が漂っているような演出で、余韻を残す読後感を作り出していますよね…😨

 

意外性に満ちたプロットの展開力

読み始めは「僧侶が天狗を狩る話」だと思わせつつ、なんと中盤以降は次々と想定外の展開が訪れます!前提を裏切りつつも物語が成立する構成力が光っているとの声が多数聞かれます!!

天狗が少女を助けるというエピソード、実は被験者としての天狗、そしてその周囲で起きる惨劇…といったモンタージュ的な描写が効果的に使われ、静かに迫る恐怖と抑えきれない悲哀が同居しているようですね!!

 

まとめ

短いながらも物語の構造が緻密で、意外な展開と画面演出が合わさり、読む手が止まらない展開力と引き込まれる余韻を持つ、今厳先生の渾身の一作です!!

この読切で鮮烈な印象を残した今厳先生は、今後の連載化も視野に入る新星として注目すべき才能と言えるでしょう!

ぜひご一読ください!!

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