こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。
今回は、4月28日(月)に発売された週刊少年ジャンプ第22・23合併号に掲載された超ファンタジー学園読切『魔人学園グランギゴルガ』の感想・レビューです!
作品について
概要
『魔人学園グランギゴルガ』は週刊少年ジャンプにて2025年第22・23合併号に掲載された読切マンガです。
センターカラー付きの47ページ読切作品として掲載されました。
作者は『大東京鬼嫁伝』でも知られる仲間只一先生!
あらすじ
15歳の少年・地獄ヶ原善ノ介(じごくがはらぜんのすけ)は、ヤクザに人身売買されかけていたところを魔女に助けられることに…。
目を覚ますと魔界に拉致されていた!魔女の正体は学園教師の柘榴坂懺悔(ざくろざかざんげ)であり、善ノ介が256分の1だけ魔物の血を引く存在であることを告げる…。そして、魔界に存在する学園「魔人学園グランギゴルガ」へと強制入学されることに…!!
学園の教育理念は「弱肉強食」「適者生存」…。そこには秩序がなく教師は不介入、暴力が支配する学園だった…!!
善ノ介は無事に学園生活を送ることができるのか、そして善ノ介に流れる魔物の血とは…!?
『魔人学園グランギゴルガ』の感想・レビュー
異能学園モノの文脈を逆手に取った“狂気と混沌”の魅力
『魔人学園グランギゴルガ』は、近年人気の“異能バトル×学園”ジャンルに属しながらも、その中で明確な差別化が図られているように思えます。
本作における学園は教育や成長の場というより“地獄の縮図”のような暴力と本能が支配する場となっており、読み手に強烈なインパクトを与えてくれます!
この無秩序さと暴力性はどこか古典的でもありながら、現代的なスピード感とギャグセンスもあり、新旧のテイストが融合した新感覚の読後感を生んでいます…!
キャラクターの記号性と“過剰さ”による中毒性
善ノ介をはじめとする登場人物たちは、一人一人のキャラ付けが極めて濃く、読切ながらも一瞬で印象に残る設計となっています!
「主人公・地獄ヶ原善ノ介」「半狼の少女・ギンコ」や「教師・柘榴坂懺悔」など名前からして常軌を逸していますよね…😅
セリフや登場の仕方も徹底して一段階「過剰」な表現がなされており、この「記号的ともいえるキャラ造形」によって、短編の中でもしっかりとキャラクターが立ち上がってくるのは見事です!!
作画と演出の振り切り具合が見せる“映像的な熱量”
本作の戦闘描写は、いわゆる“静”の緊張ではなく、“動”の勢いと迫力に全振りされています!
ページをめくるごとに見開きやド派手なエフェクト、叫ぶようなセリフ回しが飛び交い、読者に一切休む暇を与えてくれません!一気に読み進めてしまう疾走感も感じられます!!!
まとめ
『魔人学園グランギゴルガ』は、狂気と暴力、ユーモアとキャラの濃さが激しくぶつかり合っており、情報過多とも思える作品でしたが、熱量の高さと一切の隙を与えないエンタメ密度の濃さから、多くの読者に「続きが読みたい」と思わせる力を持っているのではないでしょうか!昨今のジャンプでは珍しいタイプの作品となっております。
ぜひご一読ください!!
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