好きだったのに打ち切られたマンガ紹介シリーズ。
こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。
今回は週刊少年ジャンプで全68話と奮闘しながらも打ち切られた剣道マンガ『クロガネ』について紹介したいと思います!!
作品について
概要
『クロガネ』は池沢春人先生作で週刊少年ジャンプ2011年39号〜2013年9号の約1年半連載。
全70話、コミックス全8巻(ジャンプ本誌では全68話だが、コミックス8巻にて番外編と後日譚が描かれて全70話となった)。
高校剣道団体戦を題材にした疾走青春剣道漫画。
あらすじ
優れた動体視力を持ちながらも運動神経はゼロの黒鉄博人(くろがねひろと)は、剣道部の白鳥乙鳥(しらとりつばめ)から女剣士の幽霊の話を聞いた帰り道、噂の幽霊刀条さゆり(とうじょうさゆり)に襲われる。幕末最強と謳われた「桜一刀流」復興のために後継者を探していたさゆりは、その一撃を躱した黒鉄に可能性を感じて後継者にすることを決意する。はじめは拒むクロガネだったが、つばめが不良に絡まれているところをさゆりと共に助けたことをきっかけに、昔憧れたヒーローになることを思い出し「桜一刀流」を学んでいく。
『クロガネ』の魅力について
キャラクターの個性・武器のわかりやすさ
本作は剣道という題材の中で、各キャラクターが持つ剣道スタイルや武器がハッキリしており、ストーリーが進んでキャラが成長していく中でも当初のスタイルを変わらず、試合シーンなどが非常に観やすくなっています。
例えば、主人公の黒鉄は運動神経や体力がないながらも人並外れた動体視力を用い、相手が攻めたところを狙うカウンター型の剣士となります。ただし相手が攻めてこなければなにもできないという弱点が浮き彫りになった後にフェイントを用いて相手を誘いカウンターを狙うという技術を身につけます。
成長していくなかでも根本のスタイルを変えずにしっかりと発展させていくように描かれ方はスポーツマンガとしての土台がしっかりしているようで好印象でした。
努力・成長ストーリーの疾走感!!
ポンコツな主人公が努力を重ねて徐々に周囲に認められていく。ベタな王道展開のひとつですが、ベタなだけあって、やはり多少なりとも勇気をもらえて心が熱くなりますよね。
本作は過剰な不純物を入れずに、この展開を貫いたのが凄い好印象に思えました。
なぜ打ち切りになったのか…
理由①:シンプルなアンケート結果
週刊少年ジャンプで同時期に連載された作品は以下のとおりです。
ONE PIECE、NARUTO、こち亀、
銀魂、めだかボックス、HUNTER×HUNTER、
SKET DANCE、黒子のバスケ、BLEACH、
ぬらりひょんの孫、ニセコイ、暗殺教室、
ハイキュー!!、斉木楠雄の災難、食戟のソーマ etc…
今見ると凄いラインナップですよね、コレは票が集まりにくかったのも無理はないのかなと思いますね…
残念の一言…
理由②(?):無意味なお色気
直接的な打ち切り理由とは言えないかもしれませんが、作中の所々につばめのパンチラやさゆりの超巨乳アピールなどの無意味なお色気シーンが出てきます。こういうのが好きな読者は確かにいるのでしょうが、本作に関してはストーリーとの関係があまりにも無さすぎて逆に少し冷めてしまう感覚もありました。
キャラ設定として巨乳やドジっ子はあってもいいと思いますが、本作でそれを前面的に出してくるのは非常に違和感を感じられました。
まとめ
連載当初、ジャンプ本誌でも読んでましたが、私個人的には結構好きなマンガでした。
ベタですが、ポンコツ主人公が努力して認められていくストーリーって読んでて爽快感がありますよね、
あと自分も頑張んなきゃなって気持ちになります。
剣道という全く知らない世界が題材という新鮮さもありましたが、夢の中でも稽古をするくらい地道に人より何倍も努力しているのに、得手不得手や経歴の差はなかなか埋まらないといった妙なリアルさも好印象でした。
まあ、剣道経験者の方からは「こんなの剣道じゃない!」との声も多かったようですね。
珍しく剣道という題材であり、池沢先生の初連載ながら週刊少年ジャンプで1年半も連載を続けた「クロガネ」、爽やかなスポ根マンガが好きな方は本作も好きかなと思いますのでぜひご一読を!!
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