週刊少年ジャンプ2025年春の新連載第2弾『灯火のオテル』の感想・レビュー!! ※微ネタバレ注意※

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新刊・新連載レビュー

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は、5月12日(月)に発売された週刊少年ジャンプ第24号に新連載となった正統派ヒロイックファンタジー『灯火のオテル』の感想・レビューです!

 

作品について

概要

『灯火のオテル』は週刊少年ジャンプにて2025年第24号より連載開始した正統派ヒロイックファンタジーマンガです。

作者は前作の『レッドフード』でも知られる川口勇貴先生です!

あらすじ

かつて精霊が戦士に力を与え、悪しき王を倒した時代ーー。

戦士は英雄となったが精霊はその役目を終え、大自然に溶け消えていった…。

現在、世界は「氷の国」の侵攻により、冬に覆われている。

戦士に憧れる心優しき少年・オテルは、戦の最前線・砦の炊事番として火の守りを任されていた…!

砦に襲い来る氷の国の軍勢により、人々の命の火が尽きかけるその時、オテルが呼び起こすのはーー。

今、炎と氷の英雄譚が始まる…!!

 

『灯火のオテル』の感想・レビュー

王道ファンタジーに宿る“火”と“希望”のシンボリズム

“氷”に覆われた世界で、“火”を守る少年オテルの物語は「か弱き者の勇気」や「人間の温もり」といったテーマが静かに燃えるように描かれています!

 

この構図が象徴しているのは、「絶望の中にある希望」「力なき者が英雄へと成長していく物語」といえるでしょう。

設定は王道ながら、火を灯す責務に向き合うオテルの視点がしっかりと描かれており、作品全体に誠実で強い芯が通っているように感じますね!

 

読者はオテルが「火の灯り=希望」を守ろうとする姿に自然と感情移入し、彼の覚醒を待ち望んでしまいます…。

こうした“王道ながらも純粋な願い”を物語の中心に据えている点が、大きな魅力の一つです!!

 

川口先生の圧倒的な描き込みと演出力 

本作の最大の武器のひとつは、なんと言っても川口勇貴先生の圧巻の画力!

細部まで緻密に描き込まれた背景や建築物、氷に包まれた兵士の質感、火の揺ら、どれをとってもジャンプでも屈指のクオリティです…✨

 

特に光と影のコントラストの演出が巧みで、夜の砦をほんの小さな“灯”が照らす場面などは、その空気感までも感じられるような緊張感と美しさがあります…。

キャラクターの表情にも繊細なニュアンスが込められており、セリフ以上に“内面”を物語ってくる迫力が印象的です!

 

ダーク×クラシックの濃密な世界観構築

川口先生の前作『レッドフード』でも見られた“異形”のデザインセンスや、童話のようでいてどこかグロテスクな空気感が、本作でもしっかりと受け継がれていますね!!

中世的な装備、魔法陣の造形、怪物の造形に至るまで、すべてのビジュアルが唯一無二…。

まさに“見て楽しむ”ファンタジーとなっています!

 

前作『レッドフード』でも高く評価された川口先生の作風は、本作でも健在!

中世ファンタジー風の美しい町並みや装飾、そして対照的に登場する“氷の国”の不気味な兵士たち――。

華やかさと恐怖、静けさと激しさが同居するビジュアルによって作品の世界観に厚みが!

絵柄の密度・構図の巧みさも含め、ジャンプの中でも一際目を引くクオリティです。

 

成長譚としての可能性とキャラの魅力

主人公・オテルはただの炊事係の少年ながら、砦の人々を守ろうとする「強い意志」を最初から持っています。この“非戦闘員”からの成り上がりが、読者にとって非常に熱く応援したくなる構造ですよね!

さらに、物語中に登場する戦士たちや精霊の存在が、彼の今後の成長と「火を継ぐ者」としての宿命を予感させ、ワクワク感が止まりません!

彼のひたむきな優しさと、理不尽な現実に立ち向かう“人間らしさ”が物語を通じて少しずつ進化していく予感。成長譚としてのポテンシャルも高く、連載としての伸びしろが非常に大きいです。

まとめ

圧倒的な作画力と世界観構築、緻密なキャラクタードラマ―。

“燃え”と“泣き”の両立を実現する、ジャンプらしさと川口先生の作品ならではのダークな美学が融合した、注目の新連載です!

ぜひご一読ください!!

↓新連載第1弾はこちらから!

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