知る人ぞ知る青春バスケ漫画「フープメン」を紹介!!!※微ネタバレ注意※ 

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完結済みマンガ紹介

好きだったのに打ち切られたマンガ紹介。

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は(私に)惜しまれながらも全17話で打ち切られた伝説のバスケマンガ「フープメン」について紹介したいと思います!!

 

作品について

連載時期

 

『フープメン』は週刊少年ジャンプ2007年14号〜同年31号の約5か月間連載され、全17話、コミックス全2巻の青春バスケ漫画です。

あらすじ

高校1年生の佐藤雄歩(さとうゆうほ)は学校のアイドル・小金井麻央(こがねいまお)に呼び出され、バスケ部に入らないか?と勧誘を受け、ほかのバスケ部員からも救世主として歓迎される。

バスケどころかスポーツの経験もほとんどないのになぜ?と思っていると、コートにはアメリカからの留学生・ジョシュがいた。

子どもの頃、家庭の事情でアメリカ人の友達と遊んでいたこともあり英語が話せる雄歩は、ジョシュの「通訳」としてバスケ部に入部。

ただの通訳としての入部だったものの、徐々にバスケの楽しさに目覚めていく…!!

フープメンの魅力について

ジャンプ主人公とは思えぬ圧倒的「普通さ」

私の思う「フープメン」の最大の魅力は、そのリアリティな心理描写からくる「親近感」です。

まず、主人公の佐藤雄歩が普通過ぎるんですよね。身長も176㎝でバスケをするには普通の高さですし、過去に別のスポーツの経験もない、誘われるまでは友達とダラダラ放課後にゲームする普通の高校生です。このジャンプらしくなさが逆に良いんですよね。

自分に才能がないことを自覚している雄歩は誰よりも頑張って淡々と基礎練習し、しかも上達するたびに楽しそうな顔をする。

バスケの経験者には共感、未経験者にはやってみようかなと思わせてくれます。

読んでいるこちらもバスケの練習をしたくなるんですよね。

リアルな心理描写

ほかのジャンプマンガと異なり、リアルかつときに心に刺さる心理描写が特徴です。

主人公・雄歩の普通さについては先述した通りですが、そんな彼の感情の移り変わり、心理描写も非常にリアルです。

イケメン留学生のコミュニケーション手段としてジョシュとともにチヤホヤされて糠喜びしたり、

思いを寄せる麻央にバスケの上手い幼馴染がいると知り、彼氏的な人がいるとショックを受けたり、

その麻央の幼馴染・小牟田鐘(こむたあつむ)と実際に出会い嫉妬心を抱いたり、

小学生の頃からバスケをしており運動神経も良く、えぐまれた体格でダンクを決め、美形な容姿でコミュ力も高く女子からモテるという完璧な鐘に、「オレが小牟田に勝つなんてありえねー」と自暴自棄に陥ってしまったり、

しかし、共に過ごしてみると鐘がフツーにいい奴だということに気付き、勝手に敵視していた自分を情けなく思ったり…

大人になって思い返すと少しバカバカしくも思える、学生時代ならではの繊細で単純な心理描写にどこか懐かしさや共感を得られます。

技術的にも凄いと思うのは、雄歩の感情がマイナスなとき雄歩の顔は一切描かれていないのです。

それなのに雄歩がどんな表情でいるのかなぜかわかる気がするというなんとも不思議な体験をさせてくれる、非常に巧妙な表現だなと思います。

なぜ打ち切りになったのか

理由①:地味さ

本作がリアルで現実味のある作品としては先述した通りの魅力があるが、どうしても絵面としてのインパクトに欠けてしまう点がありました。

雄歩が地道な練習を通じて上達を実感して成長を感じる、こういった心理描写が多く描かれているためか、スポーツ漫画としては圧倒的に試合のシーンが少なくかつ薄くなってしまっていました。

理由②:バスケ漫画被り

本作と同時期に週刊少年ジャンプに連載されていたのが、大人気バスケ漫画「黒子のバスケ」です。

何度も説明している通り、本作が現実味のある描写なのに対し、

黒子のバスケはコートの端から3Pシュートを決めたり、どんな体勢からでもシュートを決められたり、いわゆる異次元バスケ漫画です。

題材が同じバスケであるこの2作品が同時期に連載されているとなると、ジャンプ読者にとって本作品が地味に映ってしまったのは無理がないでしょう…

まとめ

「フープメン」は主人公・雄歩への親近感に併せて、どこか学生時代の懐かしさも感じさせてくれる作品です!

 

本作全17話のストーリー構成は以下の通りです。

1~2話:雄歩のバスケ部入部、バスケの楽しさに目覚める

3~6話:鐘の登場、雄歩のプチ挫折~復活

7~10話:ライバル校との練習試合

11~14話:新キャラ登場、雄歩新たな武器の習得

15話:インターハイ東京都予選1回戦

16話:インターハイ東京都予選準決勝ダイジェスト

17話:卒業式

 

終盤、明らかな打ち切りといった感じになっていますが、それでもテコ入れ等をせずに内容はあくまでリアリティのまま完結させたのが私としてはとても好印象でした。

本記事を書きながら、本作が打ち切られた当時に受けた大ショックを何度も思い出しました…泣

連載終了から10年以上経った今でも読み返す程、私は好きな漫画です。

コミックス全2巻と手に取り安いと思いますので、ぜひご一読を!!

 

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