幻獣・怪物を巡るファンタジークライムアクションマンガ『ILLGAL RARE』を紹介!!! ※微ネタバレ注意※

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完結済みマンガ紹介

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は、『ぬらりひょんの孫』の椎橋先生が描くファンタジークライムアクションマンガ『ILLGAL RARE』を紹介します!

作品について

概要

『ILLGAL RARE』は、週刊少年ジャンプ2014年11号〜41号にて連載されたファンタジークライムアクションマンガです。作者は『ぬらりひょんの孫』も手がけた椎橋寛先生で本作が椎橋先生二本目の連載作品となります。
全29話。全4巻。

あらすじ

違法希少種(イリーガル・レア)と呼ばれるも、その珍しさゆえに闇市場で高値取引され、狩りの対象になり更に数が減っていく幻獣・怪物たち。
彼らを守るため警察内に希少種犯罪対策課が発足。治安の悪い犯罪都市・スカァシティを舞台に黒吸血鬼・アクセルが躍動する…!!

 

『ILLGAL RARE』の魅力について

主人公・アクセルと周りの仲間の相性の心地よさ

主人公であるアクセルは、黒吸血鬼(ブラックヴァンパイア)の王であり、数百年を生きている存在です。そんな彼の言葉はポエミーで、立ち振る舞いは王そのものでありますが、現代においては古臭くてイタいものとなっており、共に過ごす人間や希少種(レア)たちから認められながらも小バカにされている感じが面白いです。
また、アクセルが所属する希少種犯罪対策課のメンバーも非常に個性的で、人間で警察組織で一定の地位を築いていながら不審者巻満載の覆面を常時着用している・課長のフクメン、物語序盤にアクセルたちに救われたことをキッカケに希少種犯罪対策課に入った人魚のミラ、元上司であったフクメンに無理やり兼任させられた借金まみれの警察官・カワサキなど、個性がありながらも役割分担のしっかりしたバランスの取れたメンバー構成であり、掛け合いが非常に心地良さを感じます!

マジョリティvsマイノリティの描き方がスゴイ!

本作の設定として、マイノリティである希少種がマジョリティである人間の悪意の部分に狩られるというものがあります。大きなテーマとしては社会性が強く、重いように感じられますが、そもそも希少種の狩りが犯罪行為でありながら黙認され続けているという設定により、主人公サイドの行動理念に正義があり、勧善懲悪のスカッとした世界観を読み進めることができます!
また、希少種側のレアリティの設定により次々登場してくる希少種のレアリティに楽しみがありますし、「希少種(味方サイド)レア度が上がれば珍しくもあり強くもあるため、ハンター側(敵サイド)も強くなっていく」というシステムが成り立つため、バトル系マンガにありがちな力量のインフレにも多少の納得感があるのも読みやすさ・面白さの要因だと思います!

 

まとめ

私は本作を連載当時から読んでおりましたが、打ち切りが大変惜しい作品でした。
全29話の間で「救った希少種が仲間に」という王道展開で、多種多様な仲間を得て、アクセルの過去の因縁を描いてその最大の敵を相手に闘う(少し急ぎ気味にも感じましたが…)ところまでストーリーを進められたのはありがたかったですが、正直アクセルよりも気になるフクメンの過去や覆面の理由を知りたかったので、コミックスだけの番外編等で描かれて欲しかったですね…笑
個性的過ぎて現実に自分の周りに居たら面倒くさいなと感じるキャラクターたちが、バトルになるとカッコ良すぎる程に魅力的なのも素晴らしいです!

ぜひ、ご一読ください…!!

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