男子高生とヤ〇ザの不思議な絆『カラオケ行こ!』を紹介!!! ※微ネタバレ注意※

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完結済みマンガ紹介

こんにちは ないしは こんばんは 臆病者のkatsuです。

今回は、カラオケを舞台に合唱部の男子高校生とヤ〇ザの若頭の不思議な絆を描いたマンガ『カラオケ行こ!』を紹介します!

 

作品について

概要

『カラオケ行こ!』は、出版社:KADOKAWA、レーベル:ビームコミックスより刊行された全2話、コミックス1巻完結のマンガ作品。

作者は『夢中さ、きみに。』『女の園の星』も描いている和山やま先生。

あらすじ

合唱部部長の岡聡実(おかさとみ)は、発表会の後突然ヤ〇ザの若頭・成田狂児(なりたきょうじ)にからまれて「カラオケ行こ!」と誘われる。ヤ〇ザの組長が主催するカラオケ大会でビリの罰ゲームを避けるため、歌のレッスンを頼みたいとのことだった。

彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて…?

 

『カラオケ行こ!』の魅力について

普通の中学生に突如訪れた恐すぎる日常

合唱部部長として迎えた最期の大会の舞台に立っていた聡実は、終始何者かの視線を感じていました。そして、その男に突然近づいてこられ「カラオケ行こ!」と言われます。あまりに突然のことで断り切れずカラオケ店についてきてしまった岡に、その男は名刺を渡します。「四代目祭林組 若頭補佐 成田狂児」。

話を聞くと、どうやら組員全員が共生参加のカラオケ大会で最下位になると、素人同然の組長の手で嫌で下手な刺青を掘られてしまうため、歌唱指導をしてほしいとのことでした。

この日を境に、カラオケ店に呼び出されてはヤ〇ザである狂児の歌を聴き、歌唱指導をしていく不思議な日常が始まりました。

普通に考えると恐ろしすぎますよね…?ヤ〇ザと個室で二人きりという空間ですら息が詰まりそうですし、歌唱指導といってもお世辞しか出て来ないと思います😨😨

皆様はどうですか…?

しかし聡実は、明らかに避けたいような言動や表情はみられるものの、狂児の歌唱中に貰った名刺をシートの隙間に詰めたり、チャーハンを注文したりと、随分とまあ肝の据わった行動を取ります。

終いには、狂児の歌について「裏声が気持ち悪い」と言い放ちます笑

この恐ろしすぎる状況に居ながら、ところどころに垣間見える聡実の謎の度胸は本作の魅力のひとつです。

基本的に狂児と聡実のマンツーマンでしたが、狂児に誘われた他の組員には普通にブチギレられてます😭(この後狂児が場をきちんと納めます)

 

聡実と狂児の不思議な関係

はじめは狂児を警戒していた聡実ですが、カラオケ店での日常を送るたびに不思議な絆が芽生えていきます。

部長としての最期の活動である合唱祭に向けて、合唱部の練習にも力が入る聡実でしたが、変声期を迎えてしまい、これまで美しく響いていた高音が思うように出ません…。それでも意地になって喉をかばいながら歌いますが、余計に苦しくなるばかりで上手くいかず悩みに悩みます。

そんな時、不思議と狂児のことを考えてしまう自分に気付きました。狂児の顔をみれば不安が拭える気がすると…。

そしてついに、ヤ〇ザが大量発生するから絶対に来るなと狂児に言われていたエリアまで会いに行ってしまうのです。(案の定ヤバいのに絡まれて狂児が助けてくれました。)

その後も、狂児の車が盛大に事故っている現場をみるといてもたってもいられずに駆けつけたり、なんとこの中学時代の出来事を高校の卒業文集に書いてしまったりしています。

聡実と狂児の、速射の我々も理解できるようなできないような、なんとも不思議なこの絆の移り変わりが、本作を読み進めていく上での魅力のひとつであると思います。

 

まとめ

「カラオケ行こ!」は和山やま先生の作品で最初に読んだものですが、1巻完結とは思えない読み応えと作品の質に非常に驚きました。

カオスな設定の中に、淡々さとシリアスな笑いを巧みに入れ込んだ展開が非常におもしろかったです!!

 

ぜひご一読ください…!

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